Hommage a TOKIO KUMAGAI

パリをデザインの拠点とし、東京コレクションで発表を続けたファッションデザイナーの軌跡をたどります

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

’87 PE コレクション BGMリスト『流行通信』1987.2 No.277

日本にもどってきています。実家の本棚に保管している雑誌などの中からいくつかご紹介しようと思います。 ’87春夏はアジアアフリカのコロニアル風な雰囲気と『「ベニスに死す」を想い起こさせる』(カッコ内誌上より引用)スタイルでしたが、ランウェイの演出…

FEMMEタグ TFD9-333580

'87-'88AWコレクションテーマの柱の一つ、アシンメトリーの濃紺ウールギャバジンジャケットです。向かって右身頃がピークトラペル(剣襟)シングル合わせ、左襟がノッチラペル(菱襟)ダブル合わせになっています。裾の落ち具合が1/14でご紹介したシャツとなんと…

HOMME DE NUITタグ THD3-370250

目の覚めるような深紅の光沢のある生地で仕立てたジレです。色合いと立ち上がりをつけた胸元がなんとなく中国風な雰囲気です。確か『BRUTUS STYLE BOOK』で毛皮の襟巻きと一緒にコーディネートされていました。 ☆ Gilet en cramoisi Avec sa couleur et son …

HOMME DE NUITタグ THL4-950450

西洋フォーマル風のストライプ素材を袴っぽく仕立てた横ジッパーのパンツです。縦にたくさんダーツがとってある、いわゆるボンタンパンツ。裾は絞ってあって、歩くとダイナミックな布の動きが印象的です。譲っていただいた時には真っ赤なノーカラーロングジ…

HOMME DE NUITタグ TNL9-851280

この濃紺ウールサージのハイウエストパンツはコルセットの様にウエストラインを強調し、腰から下はタックをとったフィット&フレアのシルエットです。靴が引き立つようにでしょうか、裾しぼりになっています。バックスタイルがとても凝っています。 ☆ Pantal…

hommeタグ THB4-257180

一見アルマーニ風のスタンドカラー比翼仕立てシャツですが、前の合わせがゆったりと弧を描いています。前身頃中心にはなんと大きなポケットがあるのです。このシャツもテキスタイルに細かな刺し子を施した和風のテイストです。 ☆ Chemise avec truc En appar…

hommeタグ THB1-152220

アシンメトリーのパジャマ風シャツです。カッティングはシンメトリーなのですが、ボタンをバイアスに付けることで留めた時に思いもよらぬ美しいシルエットが生まれるのです。体が泳ぐくらい布を贅沢に使っているので、裾がハンカチーフヘムのようにすとんと…

hommeタグ THB3-239180

最近日本のクリエイションではあまり目にしませんが、'80年代のイタカジ、DCブームの頃、大人っぽいイメージのブランドはこぞってノーカラー/スタンドカラー(立ち襟)シャツをデザインしていた覚えがあります。その多くが(私見ですが)ネクタイを結ぶことを…

hommeタグ THK1-052130

スエットの上下にブーツを合わせて、それがとてもエレガント。登喜夫さんのエスプリは組み合わせにも抜かる事無く発揮されていました。一つ間違えればミスマッチ、トゥーマッチに陥るギリギリのところの美しさに私は魅せられているのだと思います。 サルエル…

HOMME DE NUITタグ THL1-849280

登喜夫さんのエレガントな持ち味を存分に活かしたのがHOMME DE NUITラインでしたが、中でも古典的なあつらえのテーラリングの美的感覚とは趣の異なる、ボディコンシャスなテイストを盛り込んだフォーマルはとても斬新でした。 ヒョウ柄のパンツです。前に3つ…

hommeタグ THK2-080120

重ねTシャツは、’86春夏シーズンに登場した、着ることそのものがアヴァンギャルドの、「切り抜き」カットソーのシリーズです。白の半袖の上に黒のランニングを重ねて、裾を縫い合わせています(それぞれ単独では着られません)。ランニングの胸と背中には丸いカ…

hommeタグ THB3-240180

2009(平成21)年もよろしくお願いいたします。 時計をはじめ靴やアクセサリーなど、いくつか手持ちのTOKIO by DOMON/TOKIO KUMAGAÏアイテムをご紹介させていただきました。12月に’80年代っぽい(私見)メタル製マネキンを入手することができたので、少しは当時…