Hommage a TOKIO KUMAGAI

パリをデザインの拠点とし、東京コレクションで発表を続けたファッションデザイナーの軌跡をたどります

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『BRUTUS』1985年12/15号 No.125 マガジンハウス(6・終)

Et Tu, BRUTE ? 重力のフェティシズム 熊谷登喜夫(デザイナー) 日本人と西洋人の共通点はクォリティを重視しての伝統との往復 今のぼくの生活はパリだけではない。東京にも年4回くらい帰っているし、こうなればもう、東京に旅行にきているというより生活…

『BRUTUS』1985年12/15号 No.125 マガジンハウス(5)

Et Tu, BRUTE ? 重力のフェティシズム 熊谷登喜夫(デザイナー) ブルース・ウェーバーの凄さは、セクシーさを際立たせる挑発にある 最近セイコーの腕時計のデザインをやる機会があり、そのカタログ用の写真をブルース・ウェーバーに依頼した。彼の作品が写…

L’Officiel Blog 2012/02/04

モード雑誌L'OFFICIELのブログに面白いエントリーを見つけました。レタッチ写真で独自の世界観を創り続けているピエール&ジルの初期のモチーフは「証明写真」photomatonだったのですが、その作品の中に、登喜夫さんがピエールと写っているものがありました…

『BRUTUS』1985年12/15号 No.125 マガジンハウス(4)

Et Tu, BRUTE ? 重力のフェティシズム 熊谷登喜夫(デザイナー) 所変われば光も変わる。光陰、“映画”の如し。インドで満月と戯れる パリジェンヌはパリで見ている分にはきれいなのに、日本に連れてくるとブスになる。それは、光が違うということだと思う。…

『BRUTUS』1985年12/15号 No.125 マガジンハウス(3)

Et Tu, BRUTE ? 重力のフェティシズム 熊谷登喜夫(デザイナー) ペニシリンの大量投入に、意識不明の瞼に浮かぶ幼少のみぎりの体験 フェティシズムを日本語に訳すと胎児主義ということになる。フェティスとは胎児のことだ。近い意味でオプセッションという…

『BRUTUS』1985年12/15号 No.125 マガジンハウス(2)

Et Tu, BRUTE ? 重力のフェティシズム 熊谷登喜夫(デザイナー) 知るにつれ靴から広がる重力の法則。靴は人間のアースなるか インドからパリに帰って、自分なりに新たな動きをとってみると、けっこういろんなつながりがあることに気づいた。不思議なことに…

『BRUTUS』1985年12/15号 No.125 マガジンハウス(1)

Et Tu, BRUTE ? 重力のフェティシズム 熊谷登喜夫(デザイナー) ***** 『BRUTUS』のリレーコラムに登喜夫さんが寄稿したものです。 ***** 住めば都。住まずとも、タクシーの窓越しにパリの都にひと目惚れ 学生を終えて、まだ仕事というものを全く…

Homme タグ THB7-309180

アクションペインティングシリーズとでも言いましょうか、白のコットンシャツに黒で手書き模様をのせてあります。 これは肩の部分に縦にストライプが描いてあり、脇の部分のストライプ加減を見ると本当に一枚ずつ手書きしたのか、と思わされます。プリント地…

『いつも心に少女。』商業界 たかのてるみ+T・P・O編(4・終)

T もう、なんか、さっきから誉められどおしで・・・。タマに会うから、ちょうどイイんだろうね。 Y うん、私も年に一度ぐらいはパリに行くからね。クマに会えるのも楽しみだしさ。スケジュールがつまっていても、クマとは食事をして、お互いにさ、近況報告し…

『いつも心に少女。』商業界 たかのてるみ+T・P・O編(3)

Y クマとは友達になれたことで、すっごくウレシクって、すぐに、コシノ先生のところのパーティに誘っちゃったんだ。 T コシノ・ジュンコは、一世を風靡していたもんな。 Y そう。大御所よ。尊敬すべき大先輩。で、私たちはペーペーだったもんね。先生の世界…

Homme タグ THK6-183095

オム・オブジェHomme Objetのコンセプトを踏襲した黒のコットンリブのジップポロです。正方形に近いボックスカッティングのシャツに比べ、カットソーはかなりフィットするアイテムが多かったようです。 ☆ Polo noir “Homme-Objet” : de sa griffe Homme Un p…

『いつも心に少女。』商業界 たかのてるみ+T・P・O編(2)

Y 学生時代からクマは世界的なデザイナーになりたかったんでしょ? T うーん、自分は、自分だからねェー。れいさんのね、僕はメチャクチャさが好き。やっぱり、普通じゃないし、普通の女じゃないし、すっごいバイタリティーあるもん。学生時代と全然、変わっ…

『いつも心に少女。』商業界 たかのてるみ+T・P・O編(1)

現在の東京ファッションの一つの流れとしてのロリータルックが支持されていますが、このトレンドを産み出したのは1974年発足の子供服ブランド・シャーリーテンプルという説もあります。 創業者にして初代デザイナーの故・柳川れい氏は(途中退学されましたが…

『an・an』1982 1/29号 No. 317

ケンゾーさんが表紙のアンアンはインテリア特集でたくさんのデザイナーが自宅を紹介しています。サンジェルマンデプレの、登喜夫さんの屋根裏のアパート(80平方メートル)が写真付きで紹介されています。以下、記事内の登喜夫さんのコメントです。 「入った…