Hommage a TOKIO KUMAGAI

パリをデザインの拠点とし、東京コレクションで発表を続けたファッションデザイナーの軌跡をたどります

『男子専科 dansen』9.1983 No. 234 スタイル社 東京コレクション

 前項でご紹介した『男子専科』には'83-'84AW東京コレクションのリポートページもありました。以下、TOKIO by DOMON紹介文の転記です。
☆ DOMON(後半抜粋)
 TOKIO by DOMONはこのシーズンのナンバーワンのショーとして絶賛したい素晴らしいコレクション。テーマはセクシーな男。パリ在住のデザイナー、熊谷登喜夫の感性をフルに発揮して、ある意味ではホモセクシュアル感覚を強く香らせて、最もいま的なモダン性。パリ流に洗練されたマッチョメン調とでも表現したらいいだろうか。メッシュのTシャツから男の胸を透かせて見せたブラック・レザーのテーラード、横縞Tシャツを着込んだスーツの、ちょっとジゴロ風。ボリューム感のあるコート、袖なしジャケットをテーラードの中に着込むアイデアなど、ちょいとヤクザな味に満ちている。また一群のレザー・ウェアは、男の上半身をさらに強調したボリューム感のあるツートーン・ブルゾン、シルバーのハーフ・コート、蛇皮をあしらった極めつけホモセクシュアル調ブルゾンなど、セクシーさが充満。東南アジアとパリからのモデル、ニューヨークから来たダンサーのショーなど、盛り沢山の話題性を取り混ぜて、ショーとしても抜群に素晴らしかった。ブラボー!とこの紙上でもTOKIOを大絶賛!


 写真で確認できると思いますが、このとき既にジップ使いのプレーントゥやブーツが発表されています。